【プロが教える】放っとくと恐ろしい事になる外反母趾とは?

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今回は、外反母趾が身体に与える影響のお話をしていきます。

 

外反母趾と聞いて、皆さんはどんなモノを想像するでしょう?

『足の変形?』それとも、『靴を履くと痛い』といった症状でしょうか?

確かに、”足の変形”や”靴を履くときの痛み”も代表的な症状ですが、それ以外にも多くの悪影響をジワジワと体に与え続けているのが”外反母趾”なのです。

あなたが今、『腰痛』や『ヒザの痛み』『体の悪姿勢』『頭痛』などで悩まされているようでしたら、もしかすると”外反母趾”が関係しているかもしれません。

『えっ!?足のケガなのに、そんなの関係あるの?』と思われるかもしれませんが、実際に多くの方に見られる現象なのです。

”足のプロ”としてのべ1,000人以上の方をみてきて発見した、『放っておくと恐ろしい外反母趾』の話を聴いてください。

 

 

1 外反母趾とは

 

外反母趾とは、足の親指(拇趾)が隣の人差し指側に反るように変形した状態をいい、拇趾が足の外側に外反(反る)する事から名づけられています。

最初のうちは、変形も比較的軽度で済みますが、そのままの状態で放っておくと変形はどんどん進行し、次第に人差し指の上に重なるくらいになってきます。

それどころか、親指の付け根が異常に出っ張った状態になり、赤みや腫れ・痛みなどを伴うようになり、歩くのも困難になる場合もあります。

一般的に『外反母趾』は拇趾と拇趾の付け根の変形を指摘されていますが、実際には”指の変形”以外にも特徴的な異常が出現する事が多くあります。

外反母趾の影響で出現する、特徴的な足の異常は以下に記載しておきます。

  • 拇趾が外反(外側に反ること)する
  • 拇趾の付け根が内側に突き出るように変形する
  • 足裏の指の付け根辺りに胼胝(タコ)が出来る
  • 巻き爪がみられる
  • 足の指が細く、弱々しくなる
  • 足趾の関節が曲がったままになる
  • 足の指を動かす事が困難になる
  • 足の指がいつも地面から浮いている
  • 偏平足(土踏まずが無く、地面に足裏全体がくっつく状態)になっている
  • 開帳足(足の前部分がべちゃっと広がった状態)になっている

どうでしたか?かなりの種類の症状が現れるようになるので、一度ご自身の足の症状と重ねてチェックしてみてください。

たとえ変形を伴わずとも、”足趾(足の指)が動かせない”などの症状がある場合は、かなりの高い確率で、外反母趾予備軍であると言えるでしょう。

足の指が動かせないのは、足趾(足の指)の筋肉が衰えている証拠です。そのため、足を踏ん張る力が弱く『ふらつき易さ』などにも影響を与えています。

『電車で立っているとバランスを崩しやすい人』などは、足趾の力が弱い人に多くみられます。

 

 

2 外反母趾になる原因

 

誰でも生まれつき外反母趾になっているわけではありません。(※生まれつき外反母趾になりやすい特徴の方もいらっしゃいます。詳しくは外反母趾の治し方の記事で。)

外反母趾でお悩みの方は、日常生活での”悪い癖”によって発生している事が圧倒的多数を占めています。

しかし、悪い癖と言われても何が悪いのかが分かりませんよね?今まで当たり前に行っていた事なので、分からないのも当然かもしれません。

そこで、この項目では外反母趾の原因となる”悪い癖”の代表的なモノをご紹介していきたいと思います。

 

 

2-1 合わない靴を履いている

例えばあなたが、ファッション性だけで靴を選び、足が窮屈に感じるのに我慢して履き続けていたら…

こんな状況では、足を変形させる矯正を毎日受けているのと同じようなものです。

ヒトの体は、周りの環境・状況に合わせて形や機能を変化させてしまう特徴を持っています。外反母趾の変形などもその一つの例です。

足の形に合っていない靴を履き続けると、足趾を自由に動かせなくなって指を使う機会が大幅に低下し、足趾の筋肉が衰えてしまいます。

本来、足趾にある程度の力が入る事で地面を蹴り、スムーズな歩行を行う事ができます。しかし、足趾の力が衰えてしまうと、地面を蹴ることが出来ず、無理な歩き方になってしまいます。

それどころか、指の筋肉が衰えると足の立体的な構造も潰れてしまい、靴の形に無理やり合わせた足に変形していってしまうのです。

 

 

2-2 歩き方が間違っている

外反母趾の悩みを抱えていらっしゃる”ほとんどの方”に共通しているのが、『歩き方が間違っている』という点です。

通常、『歩く』時には足裏全体に体重がかかり、その体重をうまく移動させることで体を前に押し出す事ができます。

具体的に体重移動する順番を表すと…

  1. かかと
  2. 足の外側部分
  3. 足趾の付け根部分
  4. 足趾(足の指)全体
  5. 拇趾(足の親指)と拇趾の付け根

こういった順に体重移動を行っています。以下に写真を載せておきますので、参考にして下さい。

【体重移動の順番】

①かかとに体重が乗る

 

②足の外側に体重が乗る

 

③④足趾の付け根・足趾に体重が乗る

 

⑤拇趾と母指球に体重が乗る

 

しかし、外反母趾トラブルを抱えていらっしゃる方に共通して言えるのは、この体重移動が上手く機能していないという事です。

大体の方が、ペタペタと足裏全体を着地させるようにして歩き、足の指を地面に接地しないような形で歩いているのです。

通常はかかとから地面に着地して、体重を足の前方へと移動していき、最後に足趾(足の指)で地面を蹴って歩き出すようにしています。

ですが、外反母趾の方のほとんどは足趾で地面を蹴る事が出来ずに、足趾の付け根部分で地面を蹴るように歩き、指が浮いたままの状態になっているのです。

このような歩き方ですと、足裏の足趾付け根部分に胼胝(タコ)が出来てしまい、それによる痛みを庇うようにして誤った歩き方を加速させてしまいます。

 

 

2-3 内股の姿勢になっている

 

 

外反母趾を抱えていらっしゃる方、もしくは外反母趾予備軍に多いのが、”内股の姿勢”です。

最近はファッション誌のモデルさんでも、内股姿勢で撮影されている方が多いので、『えっ、内股ってダメなの!?』と思われる方も多いかもしれませんね?

実は内股姿勢になってしまうと、足裏にかかる体重が極端に外側に偏ってしまい、足の指を使わなくなるので、足の変形をより加速させる事になります。

足趾(足の指)を使わなくなる事で足部の筋力が低下し、足の立体構造を維持できなくなってしまうためです。

足の立体構造が崩れてしまうと、靴の形に無理やり合わせた足に変形してしまうため、外反母趾変形や歩き方自体にも悪影響を与える事になるのです。

それ以外にも、内股姿勢が体に与えるデメリットは多くあるので、下に紹介しておきますね。

  • 足の変形(外反母趾など)
  • 足裏の胼胝(タコ)
  • O脚やX脚の原因
  • 脚が太く短く見える
  • 歩き方がおかしくなる
  • 立っている時のバランス感覚が悪くなる
  • 腰痛持ちが長引く

などの弊害もあるので、注意が必要です。

 

 

3 外反母趾が体に与える影響

 

二本の足で体を支えながら立つためには、土台となる”足”が正常な状態を保っていなければなりません。

フィギュアなどの人形を想像してみてください。足の部分が正常な形だと倒れませんが、変形したような形だと直ぐに倒れてしまいますよね?

それが、私たちの体にも同じように起こっているのです。

外反母趾で足元が変形してしまった方は常に、足元の不安定さを調整(かばいながら)しながら生活しているのです。

 

 

3-1 ヒザの痛み

 

外反母趾をお持ちの方に多いのが、”ヒザの痛み”です。ひどい方は、ヒザが腫れあがり痛みで歩けなくなってしまう方もいらっしゃいます。

ヒザの痛みと言えば、高齢の方をイメージするかもしれませんが、実は年齢に関係なく若年者でもみられる症状です。

そのまま放っておくと、ヒザ関節の変形(軟骨や骨がすり減る)などに移行する事もあるので、早いうちから注意しておく必要があります。

外反母趾になると、”足のアーチ”と呼ばれるクッション構造が潰れてしまい、歩くときの地面からの衝撃を上手く吸収する事ができなくなります。

そのため、本来なら足裏で吸収していた衝撃がヒザまで届いてしまい、関節をジワジワと時間をかけて痛めつけてしまうのです。

足のアーチが崩れてしまうと、衝撃吸収が低下する以外の弊害も出てきます。

それが、”回内足(オーバープロネーション)”と呼ばれる症状です。

これは、土踏まずが潰れる事で足裏全体が平坦になり、足首から上の脚部が内側に倒れこんでしまう症状です。

この状態になると、ヒザ関節が内側に折れ曲がるような形になるので、歩くたびにヒザ関節にダメージが加わる事になります。

そのダメージが積み重なる事で、痛みや腫れ、変形の原因となるのです。

 

 

3-2 腰痛

外反母趾変形や、それに伴う偏平足などの足の異常によって、下半身はドンドンゆがみを増していく事になります。

下半身は上半身の土台部分でもあります。その土台部分がゆがんでしまうと、腰から上の上半身の姿勢は大きく崩れてしまいます。

姿勢が崩れるという事は、腰から上が曲がってしまい、『猫背』や『側弯』などの背骨の異常を引き起こし、それが腰痛を引き起こす原因となります。

 

 

3-3 足裏に胼胝(タコ)ができる

 

私は普段、外反母趾の方と接する時に『歩くときに”足の指”を使う意識を持って歩いていますか?』と聞くようにしていますが、皆さん共通しているのは…

『足の指なんて、意識した事ない』

という事です。

足の指を使わず、つまり足の指を意識せずに歩くと、歩き方が崩れてしまい足裏に分厚い胼胝(タコ)が出来てしまいます。

2-2の項目でも説明した通り、正常な歩行には足裏にかかる体重移動の順番が決まっています。

  1. かかと
  2. 足裏の外側
  3. 足趾の付け根部分
  4. 足趾(足の指)全体
  5. 拇趾(足の親指)と母指球(親指付け根)

の順に体重移動をする事で、正常な歩行が可能となります。

しかし、外反母趾をお持ちの方の多くは、足趾(足の指)を使わず、足趾の付け根部分と拇趾の内側部分で地面を蹴るようにして歩いているのです。

このような歩き方の影響で、外反母趾でお悩みのほとんどの方が足裏に胼胝(タコ)が出来てしまっています。

足裏のタコは小さければ痛みも出ずに過ごせますが、間違った歩き方を続けているとドンドン大きく成長し、徐々に痛みや不快感なども出てくる事があります。

今、あなたの足裏に胼胝(タコ)が出来始めていたら、大きくなってしまう前に歩き方と外反母趾から見直してみては?

 

 

3-4 歩き方がおかしくなる

 

外反母趾になってしまう原因の一つに『足趾(足の指)の力が低下する』というものがありました。足趾の力が落ちる事で、足本来の形を維持できなくなるのです。

そして、足趾の筋力低下は”外反母趾変形”以外にも悪影響を及ぼす事があります。それが、『歩き方の異常』です。

3-3の項目でも指摘したように、足趾の力が弱ってしまうと足の指で地面を蹴る事が出来ず、足趾の付け根で地面を蹴るように歩くようになります。

具体的にどのような歩き方かというと、足裏全体をペタペタと地面に置くような『ペンギンのような歩き方』になる事がほとんどの方に見られるようになります。

明らかに『歩き方が異常になってしまってる』と、わかるくらい変わっている事が多くあります。

歩き方がおかしくなってしまうと、見た目だけでなく”ヒザの痛み”や”腰痛”、”体のゆがみ”なども引き起こす事になるので、要注意です。

 

 

3-5 骨盤・姿勢のゆがみが出る

 

『外反母趾って足の異常なのに、体のゆがみに関係あるの?』なんて疑問に思われる方もいらっしゃるかと思いますが、実は大いに関係しているのです。

はじめの方でも説明したように、足は身体全体の土台部分です。土台部分が変形したり力が入りにくい状況になると、上にある体も崩れてしまいますよね?

実際にはオモチャのように崩れる事はありませんが、上手くバランスを取ろうと身体全体を歪ませながら庇う姿勢に変形する事は多くみられます。

よく整体院などで『骨盤がゆがんでます』とか『姿勢がゆがんでます』と言われる方は一度、ご自分の足をチェックしてみてください。

前の項目でも説明してきたように、『脚部が内側に倒れこむ』『歩き方がおかしくなる』などの症状を庇う事で、足だけでなく身体全体のバランスが崩れてしまうのです。

姿勢や骨盤のゆがみが気になる方は一度、ご自身の足を見直してみてはいががでしょうか。

 

 

4 まとめ

外反母趾変形を引き起こす原因は、普段の生活習慣の中に隠されています。

  1. 靴の選び方
  2. 歩き方
  3. 普段の姿勢

など、あまり意識する事がなかった部分が原因となり、それが長年積み重なる事で発症する事がほとんどです。(※先天的な要因を除く)

そして、外反母趾になると足の変形以外にも様々な弊害が発生してしまいます。

  • ヒザの痛み
  • 腰痛
  • 足裏にタコができる
  • 歩き方の異常
  • 骨盤・姿勢のゆがみ

など、どれも直ぐには治しにくいものばかりです。

治すのに時間がかかるような身体になる前に、足の健康から見直して、一生元気で健康的な身体を目指すようにしましょう☆

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

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