【注意】足のむくみは、病気かもしれない?

運営者の菅です

このサイトは、現役の柔道整復師が『100歳まで自分の足で、イキイキと豊かな人生を歩もう!』をモットーに、できる限りわかりやすく健康について書いたブログ記事です。

当サイトの運営は、こちらの運営理念(想い)に沿って行っています。

アシヂカラ運営者の菅院長がいる整体院はコチラです

今回は『足のむくみ』と『全身のむくみ』の原因と種類について、お話していきます。

 

『むくみなんか、放っておいても大丈夫なんじゃないの~』と思われかもしれませんが、大丈夫なモノと放っておくと大変なモノまで色々あるので説明していきますね。

ちなみに、医学用語では”むくみ”の事を『浮腫(ふしゅ)』と呼びます。健康系のテレビ番組や雑誌なんかでも頻繁に使われる言葉なので、覚えておくと役立ちますよ☆

本屋へ行っても、インターネットで検索しても”むくみ解消”の方法を教えてくれる情報はいくらだってあります。でも、原因を分かっていないと、いくら効果のある方法を試しても上手くいかない事もあります。

それどころか、隠れた病気が悪化してしまう可能性もあるので、むくみ対策を行う前に『私は大丈夫かな~?』って感じで読んでいただけると良いかなと思います。

 

1 『むくみ』って何?

夕方になると足がむくんできたり、お酒を飲みすぎた翌日は身体がむくんでいたり・・・。むくみ方も人それぞれですが、多くの方は一度は経験したことがあるんじゃないでしょうか?

むくみ。医学用語で言うと『浮腫』といいます。血管から染み出した水分が身体中の細胞の隙間に入り込んだまま戻されない状態をいいます。

私たちの身体は、全身を流れる血液によって栄養を補給されています。(栄養分と老廃物を交換しながら身体は維持されています。)

その際、水分も一緒に交換されるのですが、血管に戻り切れずに残ってしまった水分が『むくみ』として出てしまいます。

 

突然ですが、ここで問題です(笑)

私たちヒトの身体の中では、血管と身体中の細胞との間で水分が行ったり来たりしています。では、1日にどれくらいの水分が血管と細胞の間で行ったり来たりしているのか?

・・・。

・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・。

正解は、約20ℓです! 結構な量の水分が動いているんですよ。

そして、その水分を元通り回収する役割のほとんどを担っているのが、リンパ管ではなく『静脈』なんです。静脈が80~90%。リンパ管が10~20%の割合で水分を回収しています。

ある調査によると、『静脈がむくみに大きく関わっている』という事を知っている割合は3割程度らしいのです。大多数の方が、むくみの原因やしくみなんかを知らなかった。という事です。

ですので、ここから先では『むくみ』の種類や原因などを説明していきますね。ただのむくみで片づけたら、あとで大変な事に発展するかもしれませんから、正しい知識は身に付けておきましょうね。

”むくみの改善=リンパの流れを良くすること” と考えられがちですが老廃物を含む水分を回収して心臓へ戻す役割の多くは静脈が担っているのです。

引用 エスエス製薬 報道用資料 より

 

 

2 むくみの種類と原因とは?

むくみの原因は、むくみが起きる場所で二種類考えられます。単なる『むくみ』と思って侮らないで!ひょっとしたら、身体のどこかに隠れた病気が潜んでいるかも・・・

そんな、ひょっとしたら怖い病気かもしれない『むくみ』。悩みを安全に解消するために、まずは原因や特徴を知ることから始めていきましょう。

 

2-1 全身のむくみ

心臓・腎臓・肝臓・内分泌異常などの病気が原因で発生するむくみ。原因の病気が治癒すると消失する事が多い。

 

①腎性浮腫

腎臓の病気によるもので、全身にむくみが出る原因の最も多くが このタイプです。腎性浮腫は、腎臓がかなり破壊されないと発生しません。

つまり、腎性浮腫が出るという事は、かなり重症という事になります。

腎臓という内臓は、体内の老廃物を尿として排泄させたり、体内の水分を一定に保ってくれる役割を担っています。

腎臓の病気になると水分やナトリウムを排出するために生成するホルモンも失われるので、むくみがどんどん悪化していきます。(おしっこが作られなくなるという事です。)

 

②心性浮腫

心疾患、つまり心臓の病気で引き起こされるむくみです。

心筋梗塞・心筋炎などの心臓の病気が原因となって出てくるむくみ(浮腫)を心性浮腫といいます。うっ血や肺水腫なども含むので、心不全の症状の一つであると考えられています。

発生する場所は立った状態の場合ですと下肢(下半身)に多いのですが、臥位(寝た状態)の場合は腰回りや背中回りに発生する事があります。

心筋梗塞や心筋炎で心臓機能が低下してしまうと、心臓のポンプとしての働きが弱くなってしまいます。ポンプ機能が弱るという事は、全身に血液が送られにくくなってしまう事を意味しています。

心臓のポンプ機能が弱ってしまうと『心臓』→『動脈』→『毛細血管』→『静脈』→『心臓』という全身の血液循環が悪くなってしまいます。

 

血液循環が悪くなると、スムーズに血液が流れずに血管内にどんどん溜まってきてしまいます。

例えるなら、水道に繋がれたホースの出口を指で狭めたような状態です、ホースの内圧が高くなって、ホース自体がパンパンに張ってしまいますよね?

この状態が、血管内の圧力が高くなった状態を指します。中の圧力が高くなると血管の外から水分が戻り辛くなってしまい、その結果としてむくみが発生します。うっ血性心不全で起こるむくみがこのタイプです。

その他にも、腎臓の機能低下を招いてしまう事があります。腎臓機能が低下すると、おしっこが作られにくくなるので体内の水分が増え過ぎてしまい、その結果として『むくみ』が発生してしまします。

心臓の病気はむくみの原因にもなりますが、命をも脅かす危険なものです。早めに気づき、病院での適切な処置が一番大切です。

 

③肝性浮腫

肝臓疾患、つまり肝臓の病気によって引き起こされるむくみです。慢性肝炎・アルコール肝炎・肝硬変などの肝臓の病気が原因で発生するむくみを『肝性浮腫』といいます。

肝臓という内臓器官は、人間の身体にとって大切な『タンパク質』を合成したり貯蔵したりする仕事や、それ以外にも体内の老廃物を分解してくれたりする大きな役割を担っています。

肝臓に慢性的な炎症が続くと、肝臓の細胞が破壊されて肝臓機能が低下してしまいます。

肝臓機能が低下してしまうと、血管内に水分を留めておく役割をする『タンパク質(アルブミン)』が合成されなくなるので血管の外に水分が染み出してしまいます。

染み出して行き場がなくなった水分が、身体中の細胞の隙間に溜まってしまい『むくみ』が生じます。

肝臓という臓器は別名『沈黙の臓器』と呼ばれ、よっぽどの事がない限り症状を自覚する事ができません。ですので、症状が出てきた頃には手遅れになっている事もあります。

お酒などをよく飲む方は、定期的に検査を受ける方がいいかもしれませんね。気を付けましょう。

 

④糖尿病による浮腫

糖尿病の三大合併症の一つである『糖尿病性腎症』という病気が原因になっています。つまり、糖尿病によって腎臓が障害を受けてしまい腎臓機能が低下して『むくみ』が出ている状態です。

では何故、糖尿病で腎臓が悪くなってしまうのか?

糖尿病とは、血液中の糖分が増えてしまっている状態をいいます。糖分は増えすぎてしまうと、血管を硬く脆くさせてしまう働きをするので血管自体をボロボロにしてしまいます。

腎臓は細い血管の集まりのようなもので、血液中の老廃物を取り除く『ざる』のような物とイメージしてみてください。その『ざる』の網目がボロボロになって大きくなってしまうと、濾過する事ができませんよね?

濾過出来なくなってしまった『ざる』は、老廃物以外の大切な栄養素なども下に落としてしまいます。

この状態になると、血管内に水分を留めておく役割の『タンパク質』なども一緒に排泄されるようになります。

血管内に水分を留めておくことが出来なくなると、行き場を失った水分は細胞の隙間に染み出してしまうことになり『むくみ』が発生します。

健康診断などで『尿にたんぱくが・・・』なんて話をした事ありませんか?糖尿病になると、腎臓が悪くなってタンパク質も一緒に排泄されるためです。

糖尿病とは、血液中の糖分が増えてしまっている状態をいいます。糖分は増えすぎてしまうと、血管を硬く脆くさせてしまう働きをします。

 

⑤内分泌性浮腫

内分泌、つまりホルモンの影響で引き起こされる『むくみ』です。甲状腺や副腎といったホルモンを作り出すための部分(内分泌腺)の異常で発生します。

このタイプのむくみは、悪くなっている内分泌腺によって『むくみ』の症状も違ってきます。

甲状腺であれば、指で押した部分がすぐに戻ってくる弾力のあるむくみだったり、副腎であれば顔がまん丸になるようなむくみ方であったりなど・・・。

その他にも、いくつかの内分泌性のむくみは存在しますが比較的特徴的な症状ですので、病院での採血による検査などで診断されています。

 

※ホルモンとは、身体の色々な機能を調節する化学物質の事です。身体の外側や内側で環境が変わっても、身体の機能を常に同じ状態になるように保つ役割をしています。

※『甲状腺』とは、のどぼとけの下にあり、身体の発達や新陳代謝を促す甲状腺ホルモンを作っている場所。

※『副腎』とは、血圧・血糖・水分・塩分などを調節するホルモンを作っている場所。

 

⑥栄養障害性浮腫

栄養障害、つまり栄養が吸収されないために起きる『むくみ』です。

肝性浮腫の項でもお話しした、『血管内に水分を留める働きをするタンパク質(アルブミン)』を作るための原料であるタンパク質が足りなくなってしまうため発生します。

過度なダイエットや腸の不具合で下痢になっている状態のときは、栄養を吸収しにくくなるため起こることがあります。その他にも、免疫異常やガンなどでもタンパク質が異常消費されて『むくみ』が出ることがあります。

 

⑦薬剤性浮腫

薬剤性浮腫とは、薬の副作用でおこる『むくみ』のことです。

代表的なものでは漢方薬・鎮痛剤・高血圧のお薬・ホルモン剤などがあり、身体の中で効果を発揮させるのと引き換えに『むくみ』が発生します。

薬剤性のむくみの場合は、内臓の病気によっての『むくみ』とは違いますので、それほど心配する程ではないようです。しかし、念のためにお医者さんや薬剤師の先生に相談されると良いかと思います。

 

⑧肥満性浮腫

肥満性浮腫とは、肥満によって引き起こされる『むくみ』です。

私たちの身体に流れている血液は、『心臓』と『ふくらはぎ』の筋力で循環されています。筋力によるポンプ作用というやつです。

肥満状態になってくると動きづらくなるので、あまり歩かなくなってしまうために『ふくらはぎ』を動かす機会が減ってきます。

つまり『ふくらはぎのポンプ』が使われなくなって心臓のポンプだけになるので、血液循環が悪くなるという事です。

すこし想像してみてください。過剰な大きさの身体に心臓一つで血を巡らせるのと、適正な大きさの身体に心臓とふくらはぎの両方の力で血を巡らせるのでは、とちらが血液の循環が良さそうでしょう?

おそらく、後者の方が血液循環は良さそうですね?

その他にも、皮下の脂肪によって物理的に静脈やリンパ管が押しつぶされる状態になるので、循環が悪くなるというのも原因の一つです。

 

2-2 局所のむくみ(部分的なむくみ)

下半身のむくみの原因の多くは、静脈やリンパの機能低下が指摘されています。

特に、下半身のむくみに関しては、静脈やリンパが関係していると言われています。しかし、静脈やリンパの問題以外にも病気による原因もいくつか存在するので油断はできません。

 

①血管性浮腫

血管のトラブルによる『むくみ』です。下肢静脈瘤や表在性血栓静脈炎などの血管トラブルが原因となります。

血管には動脈と静脈の二種類が存在します。(動脈は心臓から全身に血液を送る管。静脈は全身から心臓へと血液を戻す管。)血管性浮腫とは、この静脈のトラブルによって起こされるむくみです。

私たちは1日に、20ℓもの水分を血管と全身の細胞との間で交換しています。そのうち80~90%静脈に取り込まれ、残りの10~20%がリンパ管にリンパ液として取り込まれると言われています。

ほとんどが静脈に戻されるなかで、静脈がトラブルを起こしてしまうわけですから、むくんでしまうのも納得できますね。

 

※『下肢静脈瘤』とは、足の静脈内にある逆流防止弁が機能しなくなり、血液が逆流を起こしてしまい部分的に溜まった状態をいいます。血管が所々でボコボコと膨らんだ見た目になっています。

※『表在性血栓静脈炎』とは、表在静脈(①足の付け根~内くるぶし、と②膝裏~かかとにかけて走る血管の事。)という、皮膚の下にある血管が炎症を起こして中で血栓(血の塊)ができるトラブルです。

 

②血管運動性浮腫

クインケ浮腫とも呼ばれ、じんましんの一種です。口唇やまぶたむくみが発生します。突発性(急性)浮腫の半数近くを占めていると言われています。

原因は、食べ物や薬剤などからくるアレルギー・感情のストレス・日光などの物理的なストレス・遺伝によるモノなどが原因とされています。数時間で腫れてきて、3日程度で消失します。

 

③リンパ性浮腫

ガンの治療でリンパ節を取り除いたり、放射線治療によってリンパの流れが滞ったりした際に発生します。乳がん・子宮がん・卵巣がん・前立腺がん・皮膚がんなどの治療による後遺症です。

リンパ節を取り除いた人全員が発症するわけではなく、リンパ管の発達により個人差があるようです。発症しない人もいれば、5年後、10年後に急に発症するケースもあります。

リンパ性浮腫は、放っておいて治るというモノではありません。重症化すると戻らなくなってしまう恐れもありますので、専門の医療機関で相談しましょう。

 

④炎症性浮腫

火傷や痛風などの炎症が原因で発生する『むくみ』です。酷い日焼けのあとなんかも含まれます。

 

⑤外傷性浮腫

外傷(ケガ)によって出来た傷口から細菌などが感染することで起こる『むくみ』です。例えば、骨折・打撲・捻挫などによるケガが原因になります。

 

⑥マヒ性浮腫

脳梗塞などで身体にマヒが生じると、その部分だけ『むくみ』が出てくる事があります。

静脈にある血液の逆流を防止する弁は、筋肉が動くことで働くことができます。

ですが、身体にマヒが出て動かせない状態になると筋肉も動かせないという事になるので、血液が上手く循環しなくなります。

上手く循環しなくなった血液は、行き場を失い血管から染み出して細胞の隙間に押し出されてしまいます。これが『むくみ』になります。

 

3 むくみの原因と種類のまとめ

『むくみ』といっても、その種類や原因は様々です。放っておくと怖い病気が隠れている可能性もあるので、むくみ対策を行う時にはまず、医療機関で相談して原因を調べてもらうことが大切です。

  • 全身性の浮腫(全身的なむくみ)については、何らかの病気が関係している可能性が高いので病院を受診して相談してみましょう。
  • 局所性の浮腫(部分的なむくみ)については、病気の治療後に出る後遺症も考えられるが、静脈やリンパ管が関係している事が多い。
  • むくみを甘く見て放っておくと、元の状態に戻らない事もあるので原因を知っておく事が大切。

自分の身体の事は、案外軽く考えがちになってしまいます。でも、これからずっと付き合っていく身体ですから少しずつ大切にしていきましょうね☆

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です